はじめに
☝️親(Aさん)が自分で撮影した紫陽花。2018年にガラケーからAndroidへ機種変更した際に、使いやすく設定したら、写真という趣味が出来ました。ガラケーよりよく写るから、楽しいようです(挨拶)
ここ数日、更新頻度が落ちました。ネタ切れではありません。AさんのAndroidの機種変と設定、ついでにiPadの設定をしました。マニュアル作りや、操作方法の説明もしました。
70代がChatGPT・BingAI・bardにアクセスしやすいように、Androidの環境をどうしたかを書きます。
我々が70代になる日にも確実なこと
上記はAさんが20代だった頃には存在しなかったものです。単なるデジタルデバイドの解消ではありません。我々が70代になって老眼が進んでも、万一iPadやスマホがガラケーのように少数派になり、新しいイノベーションによる端末が存在するとしても、1970年代のUNIX以降のコンピュータの系譜と異なる可能性は低いと思うので、「CPU・メモリ・ストレージ・OSを積み、電気で動き、通信するもの」であるはずだから、我々は使いこなせるはずです。また、70代になり、我々が20代の頃に無かった概念で戸惑う時は、未来の「AI」に質問出来るはずです。
例えば、Aさんの話に戻ると、50年前は耳にしなかった「レジリエンス」などを、BingAIに教わっています。70代になると自由が減るけど、情報端末・情報技術などを使うと、自由を確保出来ます。老いるなら、風通しよく老いたいものです。
After言語生成AIとAさんの日常
我が家は年が30歳離れているので、Aさんは70代です。ChatGPT・BingAI・BardをiPadとGalaxy A23 5Gで動くようにしてあります。
言語生成AIにだいぶ慣れてきて、例えば「不気味の谷のことは、BingAIに質問してみて」と、自己解決する方法を増やせました。あるいは「Instagramの操作で困ったらBingAIにきいてみて。もちろん、私も教えるけど」とも使えます。
言語生成AIは疲れないし、人のアシストが好きな個性で作られており、分かるまで教えてくれます。
また「TCP/IP」と3ヶ月唱え続けたら、凡そ「郵便が届く仕組みと、住所」のように理解してくれました。UNIX・HTMLとリンク・クラウドと端末の違いなど、ユーザーとして知ると望ましいと思う事柄を、説明して覚えて貰いました。概念だけ覚えて貰うので、具体的に何か困り事が起きた時にそれらの概念を使って説明出来るから、助かっています。
Aさんを支える私の技量
☝️98年から25年かけて、色々学びました。サーバーは、会社でWindowsサーバーを少し触ったのと、自宅のイントラネットでファイルサーバーを稼働した程度です。プログラミング技術は、基本的な掲示板をテスト環境で動かす程度だから、少し詳しい素人です。(サービス提供側の水準ではありません)
箇条書きと要約
- Aさんのニーズに特化する
- 何でもデジタル化しなくても良い。長年の習慣や価値観を尊重する(従来の方法を捨ててまで、デジタル化して学習コストをかけるか、考える)
- デジタル技術がQOLを上げる手段となる場合は、積極的に紹介・教える(ラジオアプリやデジタル版の音楽アルバムなど)
- スマホを持つだけでなく、その使い方も柔軟さを忘れずに教える
- Aさんは2018年に初めて持ったAndroid、HUAWEI P10liteに愛着を持ち、2023年でも故障しておらず生成系AIを使うことも可能。だから、必要なスペックを考える
- エントリーモデルの端末機で必要十分な機能を満たしてくれた(※6万強で2台買えたので、1台は、私が電話で永遠無料私的サポートをやる際の実機として手元に置いてあります)
使用例
- セキュリティソフト
- ラジオ(らじるらじる・radiko)
- 青空朗読(※Audibleは、Kindleが読めなくなったら検討する方針)
- 言語生成AI(BingAI・ChatGPT・Bard)
- LINE / Skype
- カメラ
- YouTube・TED・TVer
- Gmail
- BingAIで画像生成
- GoogleToDo
- Kindle(索引として利用・表紙確認)
- note/Instagram(雑誌の代わり)
- 辞書(国語辞典・英和辞典・英英辞典)
- Amazon Music
- 電卓
- Google検索 / 画像検索(レンズアプリ)
- 万歩計
- DeepL / Google翻訳
- 各種クラウドストレージ
- テキストエディタ
7. ハイエンドのマシンは、私でもスペックが高すぎる。具体的には、Windows2000がセキュリティと現代のアプリに耐えるならあれで十分です。また、テキスト作成とブラウジングがメインだから、2011年のMacBookAirで快適だったから、今買うならChromebookを選びます。そもそもUbuntuのデスクトップPCを起動していません。情報を集約してあるから、iPhoneで作業すると快適だからです。
iPhoneSE3を検討しましたが、先述の理由で同じ予算でAndroid端末を2つ買えるから、Galaxy A23 5Gにしました。
要約:
高齢者Aさんニーズに特化し、何でもデジタル化するのではなく、既存の習慣や価値観を尊重しつつ、デジタル技術が有益な場合は積極的に紹介します。スマホの使い方も柔軟に変えることが可能で、5年前のスマホでも生成系AIは使えます。だから、エントリーモデルの端末でも、十分な機能を満たし、OSが安定していれば、快適さは得られます。
アナログが快適なこともある
例えば、家計簿アプリは必要ないわけです。 Aさんの場合。何故かというと、若い頃から大学ノートに記録することがもう習慣になっていますし、 会社の帳簿をつけるわけではないので、家計簿ぐらいのお金の整理があれば、 大学ノートの方が柔軟性もあるし、一覧性もあるし、 スマホのように定期的に買い替えて、データを移行するとか、サーバーにデータを預けるといったことをする必要がないので、Aさんからすると 家計簿アプリは不便なのです。
固定電話か公衆電話
AさんのAndroidはSIM無し運用です。2018年に格安SIMを設定したのですが、外出時は万歩計とカメラ機能で十分で、Gmailも LINE・Skypeも帰宅してWi-Fiに接続すれば十分とのこと。Aさんの感覚だと、常時連絡がつくことは、窮屈らしいのです。だから、iPhoneSE3は値段以前にアクティベーションでSIMが必要なことと、快適だけどオーバースペックな点も考慮し、候補から外しました。
iPad歴12年
AさんはiPad2(2011年)からのiPadユーザーで、やりたいことはiPadで完結します。ブラウザもYouTubeもTEDもLINEもGmailもGoogle ToDoも そして、ChatGPTとBingAIとBirdの3つのAIも。Galaxy A23 5Gでも同じことが出来ます。ただ、画面のサイズが小さいから、Galaxy A23 5Gは軽くて楽ですが、iPadと使い分けています。
老眼だと紙の本より軽くて見やすい
Kindleの電子端末を用意してあげれば、 目の負担が少ないことは本人が自覚できるので、 本よりもずっと軽いものの中に本が120冊入れてるし、増やそうとすればさらに。だから、紙の本をそっちのけでKindleでバンバン本を読んでいます。ただ、Kindleだと、どこに何がどのようにあるかを把握するのがちょっとしんどい時があるわけですよね。 そういう時にiPad / Androidにアプリを入れておくと、 自分の本棚、あるいは本屋さんの平台みたいな感じで、 どの本がどこにあるか把握出来ます。そうすると、あの本があったから、Kindleで書名検索して見つけてきて読むという、「索引」のような使い方をしています。また、カラーだから表紙などを楽しめます。
ラジオ深夜便の選択肢を増やすこと
Androidは、加齢の関係でどうしても夜起きてしまうことがあって、 すぐに眠れればいいんですけれども、なかなか寝つきにくい時もある。 そんな時に、radiko、らじるらじる、青空朗読などはとても便利なようです。 もともとはラジオを使っていたんですけれども、 深夜便とか聞くわけですよね。 スマホアプリで聞けるよと教えてから、 「ノイズ入らなくていいね」と理解し使っています。
2年で買い替えを提案しても、白物家電の感覚でいるため、ピンとこない
Aさんは、「買い替えろ」と言ってるのに、「まだ使える」と言い続けて、 HUAWEI P10 liteを5年使いました。 壊れてなくて、単にスペックが低いだけなので、まだまだ使うつもりでいました。 しょうがないので、私が端末を探してきて、7時間かけて設定しました。Aさんが分かるように設定し、マニュアルも用意するので、この時間に……。
まとめ
高齢者のニーズは様々だから、その人のやりたいことに沿い、例えば家計簿の例のように何でもかんでも AndroidとiPadで管理しなよって 言うんじゃなくて 30年40年大学ノートでやってきたんだっていうことがあるなら、無理に押し付けないことを勧めます。また、便利なサービスは無数にあります。例えばNotionは素晴らしいけど、Aさんは必要としていないから、勧めません。
対して、iPadやAndroidでやった方が楽だよっていうことは 積極的に教えます。それはらじるらじるとかradikoとか 青空朗読みたいなものです。普通のラジオで聞くよりもノイズ入りませんし、選択肢が豊富です。(ラジオだと青空朗読は聞けないです)カメラなども、有るなら使います。
文字情報中心のコミュニケーションであるんだったら ハイエンドのスマホではなく、Galaxy A23 5Gのような エントリーモデルでも 必要十分な機能を 満たしてくれていると感じます。私自身触ってみて、「これは自分のメインスマホにしてもいいな」と感じる快適さがありました。文章をたくさん書くので、文字入力の快適さを含む反応の良さを、私は気に入っています。
以上、Aさんを例に、必要最小限とは何かを考えました。3万で快適に使えるものを2年ごとに買い替える方が、6万の製品を4年ごとに買い換えるより、快適な状態を享受出来ると思うのです。
(NetflixやSpotifyも検討したいのですが、Kindle・TED・言語生成AIで、時間が足りない状態なので、今は勧めていません)
①加齢しない人はいない
— カラストラガラ | 探求者: ChatGPTと3万文字話す者 (@KarasuToragara) 2023年6月17日
②本人・家族・地域・仕事で高齢者と接点のある方が大半
③医学博士(眼科)が医学論文を読んで一般向けに執筆
④「③」理由。祖父が眼科医で患者の高齢者に可愛がられた。目が見える喜びを医師患者が喜ぶことが原風景
⑤日野原重明氏の励ましも理由 https://t.co/4JEZBYGE0E