デリカシーや配慮の課題は無く、魅力的な方なのに、「その価値観の方に対して、その状況で、これまでの経緯を踏まえたら、言わない方がいいこと」の見極めが苦手な方がいる。
— カラストラガラ (@KarasuToragara) 2023年6月3日
国語力や読解力の課題。
より正確には「文脈の理解を踏まえた、相手の立場に立つ共感」を適切に行う推論の課題。 pic.twitter.com/vGbvTIOgxm
☝️私はこう考えます。国語力、鍛えて損はないですよね。今回は国語力といっても範囲が広すぎるから、要約力と、要約の中身を扱います。
- 言語生成AIは要約が上手い
- 言語生成AIに「最小限の文字数」もしくは「体言止め・漢字の多用を行い文字数を節約して。最小限の文字数で回答して」と指示すると、ミニマムになります。(ChatGPTが忠実。BingAIは応じない時も。Bardは高性能な自由人なので、一言で返してきたりします)
- 普通の要約と②を行わせると、より、多角的に理解出来ます。
- 人間ならどう要約するか(高度な、要約力向上のためのドリルとして使えます)
やり方。ざっくり言うと、ChatGPT Plusとある程度、対話します。10回もやり取りしないけど、情報量はかなり多いです。それを、踏まえて要約しろとお願いします。得られた要約の過不足を補いChatGPT Plusに確認させます。
ChatGPTの要約力は便利です。使わないと能力は下がるので、例えばこんな風に、言語生成AIの要約を人が要約し直すことを、日常に取り入れれば、言語生成AI以後の世界でも、要約力を保てます。
宇宙飛行士が、筋肉を維持するために運動するのと、似たアプローチです。
①チャットログ : 要約を要約
②要約した話題から : 人とAIの理解の仕方の違い(A)
上記の一枚目は、胴体や後足がどうなってるか微妙ですが、一応採用しました。
「カフェで犬が新聞を読んでる様子を3Dアニメで描く」趣旨をもっと細かく指定してます。
「犬が喫茶店で寛ぐ」「新聞を読む」が難しいようで、こうなります。
面白いアイデアですが、頼んだ内容と異なります。
今度は、机と融合しました。
惜しい。瞳の黒目がありません。
まとめると、人なら説明しなくても気がつくことを、AIは見落とすことがあります。
③要約した話題から : 人とAIの理解の仕方の違い(B)
☝️この記事で指摘しましたが、現在の言語生成AIは「丁寧語」なら把握しやすくても、上下関係や他者との関係を反映した、尊敬語と謙譲語の使い方が(とても複雑だから)、まだ難しいようです。
④結論
私たちとAIの知性は異なります。そもそも、記憶が無く(対話を終了したら開始した状態に戻ります)、感情も欲求も自我も主体も肉体も無い存在は、「概念」として未知です。
「美女と野獣」のポット夫人(ティーポット)とチップ(ティーカップ)は、話します。ドラえもんも話します。だけど、これらは擬人化の延長線上であり、おそらく自我も感情もあります。彼らは能動的に動くのですから。このように、言語生成AIは、異なります。
言語生成AIは人と知性の形も理解の仕方も異なります。フレームワークが別。だから、人なら気がつくところに盲点があるし、改善した未来のAIも「人と考え方のフレームワークが異なる」点が続く限り、盲点があります。
人と「AI」は得意不得意が異なるから、補い合えます。(人はAIの盲点を指摘し、AIは人の視野狭窄を指摘する)
⑤結論から言えること:フレームワークの違いを理解する意味
「AI」にとってフレームワークが異なることは、盲点に繋がります。つまり、「AI」の弱点や限界です。ここを理解して補えるなら、その人は「AI」の力を、他の人より引き出せるはずです。
また、「AI」から「盲点チェックお願いします」と依頼されるのですから、「AI」に代替されません。だから、言語生成AI以後を生きるには、「AI」のフレームワークが人とどう異なるか、把握すると有利だと思います。